対策法

静電気でパソコンが壊れることってあるの?除去・放電方法を解説

静電気でパソコンが壊れることってあるの?除去・放電方法を解説

静電気のせいでパソコンのデータが飛んでしまった、という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか

もし、本当に静電気でデータや電子機器が壊れてしまうなら、ふとした操作のときに不安になってしまいますよね。

そこで今回は、静電気でパソコンが壊れてしまうのは本当なのか調査しました。

静電気が起きないための対策法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

静電気でパソコン内部のパーツが故障する?

静電気でパソコン内部のパーツが故障する?

結論からいうと、静電気によってパソコン内部のパーツが故障する可能性は大いにあります。

パソコンに使用されている精密機器は金属でできていることが多く、そこに静電気によって必要以上の電圧がかかると、ショートしてしまいます。

だからこそ、パソコン内部のパーツを取り扱う際には注意気必要です。

さらに、冬の季節は静電気が溜まりやすいので、パソコン内部のパーツを取り扱う場合は静電気を除去してから作業しなくてはいけません。

もし、静電気を帯電している状態で

・パソコン本体に触れる
・USBを挿し込む
・マウスを握る

などの操作をすると、パソコンの内部パーツが故障する危険性があります。

パソコンを自作している方は特に静電気に注意!

パソコンを自作している方やこれから組み立てる予定のある方は、静電気に注意した作業が必須です。

マザーボードやメモリなどの精密機器は、帯電した状態で触れて故障するケースも少なくありません。

しかも、静電気による故障は保証対象外なところがほとんどです。

組み立て作業中にバチッと静電気が起こった後、パーツが機能しなくなったとしても、返品・返金ができません。

パソコンを含む周辺機器は決して安くはないため、静電気を帯電しない状態での作業を心がけていきましょう。

静電気でパソコンが壊れるとどんな症状が起こる?

静電気でパソコンが壊れるとどんな症状が起こる?

静電気でパソコンが壊れてしまうと、以下のような症状が起こります。

・電源が落ちる
・シャットダウンできなくなる
・突然フリーズする
・カーソルが動かない・消える
・周辺機器が検知されない

上記はあくまで一例です。

他にもさまざまな症状が起こるので、もし不具合やエラーが起きるようであれば静電気による可能性を疑いましょう。

静電気による故障はパソコンの寿命を短くしてしまう原因でもあります。

バチッとくる静電気の電圧は、パソコン内部のパーツにとってはかなり負荷のかかるものだからです。

また、静電気によるパソコンの故障は、本来の寿命ではないので、コスパ的にもよくありません。

面倒に感じますが、安い買い物ではないからこそ、しっかりと静電気対策をして、パソコンを長く使い続けていきましょう。

パソコンに触る前に行うべき5つの静電気除去方法

パソコンに触る前に行うべき5つの静電気除去方法

静電気によってパソコンが故障する前に、対策をしっかり行って予防すべきです。

今回は5つの静電気除去方法を紹介しますので、パソコンに触る機会がある方はぜひ実践してみてください。

1. 金属や他の素材に放電してからパソコンに触る

まず1つ目の対策は、金属や他の電気を通す素材に放電させる方法です。

放電と表現すると難しいことのように見えますが、実際は物質に触っておくだけで放電がされるので、面倒な作業はありません。

ただし、金属は特に電気を通しやすいため、放電のために触れるとバチッとくる恐れがあります。

もし、バチッとくるのが気になるなら、地面や壁などの電気をゆっくりと通す素材に触れて放電させましょう。

2. 湿度を高くしてからパソコンに触る

2つ目の対策は室内の湿度を高める方法です。

水は電気を通す性質があります。

そのため、空気中に含まれる水分量が多いほど静電気が自然と放電され、バチッとしにくくなるのです。

湿度を高める方法については

・加湿器を使う
・濡らしたタオルや洗濯物を干す
・コップに水をいれて置く

などがあります。

湿気が多い季節の夏でも、室内ではエアコンによって空気が乾燥しがちです。

だからこそ、パソコンに触れることがある場合は、季節に関係なく湿度を高めておきましょう。

3. 手を水で濡らしておく

3つ目の対策は、手を水で濡らしておく方法です。

先ほどの湿度を高めるのと同じ原理で、手を水で濡らすことで身体に溜まった静電気を上手く放電させます。

ただし、パソコンに使われる精密機器によっては水に弱いものもあるので、必要以上に手を濡らしての作業は逆に危険です。

そのため、パソコンの組み立て作業にはこの方法は不向きでしょう。

普段のパソコン作業時に使える対策法の1つだと捉えてください。

4. 静電気対策グッズを利用する

静電気対策グッズを利用する

4つ目は、静電気対策グッズを用いる方法です。

静電気対策グッズは通電性の高い素材を使用しているため、触れるだけで放電が促されます。

パソコンに使用するのを推奨している静電気対策グッズの特徴を以下にまとめておきますので、参考にしてください。

静電気防止手袋 導電性の高い素材を使用した手袋
PCの組み立てや修理・分解をする際におすすめ
リストストラップと併用すると効果的
静電気除去マウスパッド 導電性繊維を組み込んだマウスパッド
普段と同じような使い心地で静電気除去ができる
パソコンで作業をする際に静電気が気になる方におすすめ
静電気防止シート 導電性素材またはプラスチックに金属を混ぜて作られたシート
設置する場所が限定されるも、触れるだけで静電気が除去できる
PCの組み立てや作業時など幅広く活用できる

パソコン作業で最適な静電気対策グッズは以上の3つです。

作業内容にあわせて、自分の中で使いやすいグッズを見つけていきましょう。

5. 裸でパソコンに触る

5つ目の対策は裸でパソコンに触ることです。

極論ではありますが、裸になると静電気は帯電しません。

人間が静電気を帯電する原因の多くは、セーターや衣類の重ね着による摩擦です。

そのため、パソコンの組み立て・増設作業をする際は裸でやると安全です。

ただし、周囲に人がいるときに行うのは迷惑行為になりますので、必ず一人で作業する時に限られてしまいます。

パソコンが起動しないときは?内部の電気を放電しよう

パソコンが起動しないときは?内部の電気を放電しよう

パソコンを使っていると起動しない、フリーズするなど、うまく作動してくれないケースがあります。

単純にパソコンの調子が悪いときもありますが、パソコン内部に溜まった静電気によって誤作動が起こっているケースも多いです。

もし、静電気によって起こる誤作動であれば、以下の操作で放電をしてあげましょう。

1. パソコンの電源を落とす
2. パソコンの電源ケーブルを抜く
3. ディスプレイやLANケーブルなど接続されている周辺機器を全て外して2〜5分放置
4. 放置後、電源・キーボード・マウスケーブルを挿し込む
5. パソコンの電源をつけて問題なければ完了

パソコンをつけっぱなしにする機会が多い方や、室内が乾燥している場合に起こりやすいので、ぜひ、誤作動が起きた場合の対策として覚えておいてください。

まとめ

今回は、静電気でパソコンが壊れる可能性について、静電気の除去・放電方法について解説しました。

静電気によってパソコンが壊れるのは、珍しいケースですが可能性はゼロではありません。

グラフィックボードやメモリなどの精密機器を取り扱う場合は、特に静電気には注意してください。

パソコンは決して安くはないからこそ、慎重に取り扱っていきましょう。

-対策法